【至福】2001.2.25

午前中は雪というお天気予報がはずれてお陽様が顔を出してくれました。
昨夜は思いっきりの夜更かしだったのですが、早起きができたので、裏山に散歩に行きました。私のアパートは東海道自然歩道のすぐ近く、 大げさに言 えばというか、早い話が山の中みたいなものです。

久しぶりの散歩で、今までなかった梅の木が道端に植樹してあるのに気付きました。花に顔を近づけるとほのかな香りがいたします。
 
いつもの私の散歩コースは「鳴滝不動」というお不動さんが終点です。
そこまでは約2キロ。でも今日は足を伸ばして、そこに流れてくる川の 源流まで行きました。

川を辿っていくと小高い山のてっぺんに人が足を踏み入れるのを拒むような小さなすり鉢池が あります。
そこに行く時はたいがい誰にも出会わず、そこにも誰もいません。池はなんとも言いようのない美しい蒼でした。沖縄のさんご礁の海のような色とでも言ったらいいのでしょうか。

池の表にさざ波がたち、陽の光があたり、それは美しい様子です。
ぼーっとしてる間に、小さいけれどしっかりした雪が降ってきました。水面におちる瞬間、雪は溶けるのか  と思っていたら、波がたちます。

あっという間にいっぱい降ってきて私にも積もってきたので、すたこらと池をあとにしたら、またお陽日様が顔を出しました。

帰り道、源流あたりの川底が赤いので、水に手をつっこんでみました。手も赤くなりました。赤土かなって思っていたのだけれど、鉄分かもしれません。池から川が流れているのではなく、池の下の山肌から水が涌き出ています。

お不動さんには、水をもらいに来る人がけっこういます。私は行きも帰り もお不動さんを前に持参した水筒とおやつと煙草でちょっと一服。

至福の時間をすごしました。